小笠原諸島旅行記②〜父島とおがさわら丸〜 続き

続き

酔い止め薬について。
自分の乗り物酔いについては
「車や飛行機に普通に乗っている分には酔わないけど、車で本とか携帯電話を見ているとすぐに酔うレベル」
と認識していた。
特に強い訳でもないと思うので、酔い止め薬について色々調べていると「アネロンニスキャップ」という薬が良いらしい。

【指定第2類医薬品】アネロン「ニスキャップ」 9カプセル

【指定第2類医薬品】アネロン「ニスキャップ」 9カプセル

一般的な薬局でも売っている。
一錠で24時間効くというまさに小笠原へ行く時向けな酔い止め薬である。
結果的にはこれを飲んでいたお陰で全く酔わずに済んだ。

次に船室について

おが丸の船室は以下の通りに分けられる。

特等室
特1等室
1等室
特2等寝台
2等寝台
2等和室

特等室や特1等室は庶民には関係ないと思うので、1等室から解説しよう。

1等室
個室の一番下のランク。
小学生未満は大人一人につき一人無料なので、ファミリー向け

特2等寝台
2等寝台より若干個室感UP。
2等寝台より若干布団のふわふわ感UP。
2人客の場合、通路とのカーテンを閉める事により、より個室っぽくなる。
テレビ付き。
大切なあの人との旅行向け。

2等寝台
カプセルホテルのようなイメージ。
漫画喫茶のフラットシートみたいな感触のベッドに薄っぺらいブランケットが付く。
カーテンを閉める事により個室っぽくなる。
最低限のプライバシーは守りたい一人旅向け。

2等寝台
いわゆるひとつの雑魚寝。
ただし、前おが丸よりだいぶ進化したようで、昔からあるフェリーの大広間で雑魚寝といったイメージではなく
10人前後のスペースで区切られているので、居住性は高まったようである。
ファミリールームあり。

船内は基本的に静かなので、家族連れは個室かファミリールームが良いと思います。
前おが丸では無かった2等寝台が新設されたので、寝台に対する値段的なハードルが低くなった。
あと、テレビはあってもなくてもどうでもいい。どうせ陸から離れたら映らないので。
テレビなんか見てないで海を見ろ海を!!!

最後に船内の施設

レストラン 父島
航海中の三食はここで食べることができる。
広いし、窓もある。
営業中なおかつ注文しないとテーブルまで行けない。
値段はやや高めだが、味はどれもおいしい。
ただし、朝食はべらぼうに高い。
揺れが酷いと営業時間が変わったりするらしい。

展望ラウンジ 母島
売店付きのラウンジ。
大きな窓あり。
レストランと違い24時間入れる。
売店も遅くまで営業している。
メニューはアルコールやおつまみが中心だが、レストランと違い作り置きな感じ。
航海中は居酒屋と化す。
ジュースの自動販売機あり。

ミニサロン 南島
場所が分かりづらい、地下牢のような雰囲気のミニサロン。
飲み物と食べ物の自動販売機完備。
ただし、立食で窓はない。
よっぽどの事がない限り人影はまばらな模様。

売店 ショップドルフィン
食べ物・飲み物・土産物を一通り取り揃えているが
残念なのが、ラインナップが後述の自販機と完全に被っているところ。
まあ、おが丸はフェリーではないので文句は言えないけど。
お弁当等も無し。パンはあるが、長持ちするタイプのもの(このパンも自販機で売っている)
カップ麺はある。つまり何かしら持ち込まない限り食事はレストランかカップ麺が中心となる。
おつまみもあるけど、貧弱な乾き物くらいしかないので、お酒飲む人は持ち込んだ方が良い。
あと、前おが丸では酔い止めが売っていたらしいが、今はないので注意。
必ず乗る前に買うようにしよう。

自動販売機たち

4デッキとミニサロン南島に設置。
ジュース・アルコール・カップ麺・パン・お菓子・軽食など豊富なラインナップだが
同じものがショップドルフィンでも売っている。
まあ、ショップドルフィンと異なり、こちらは24時間営業なので
少なくともおが丸内で飢え死ぬ心配はないだろう。
あと、自由に使える給湯器もある。

シャワー室
各フロアにあり、無料で使える。
一か所につき3基づつあり、仕切られた更衣室の先にシャワールームがあるイメージ。
シャワーは銭湯みたいにボタン押してしばらくすると水が止まるシステムだけど、無制限で使える。
前に乗った事がある寝台列車サンライズエクスプレスでは、シャワーは有料なうえに
5分間の制限付きだったので、船の懐の深さを思い知らされる。
そもそも父島で水とか燃料は補給していないと思うので、往復分は余裕で積んであるんだろうなと想像。
父島へ物を運ぶのが主任務であるので、父島で補給することはあってはならないのだ。
前おが丸と変わったことは、シャンプー・リンス・ボディーソープ完備になった事。ドライヤーもある。
タオルだけは無いので、自分で用意しよう!

トイレ
前おが丸では新幹線のトイレのように「ボッッッ!!」って吸い込む真空式だったのが
新おが丸では水洗トイレに変更。あれ結構びっくりするので水洗がいいですね。

洗面所
洗面所だけの部屋があり、数も多い。
いやむしろ多すぎなくらいで、使ってる人はあまりいなかった。

案内所
24時間体制で係りの人が常駐している。
何かあったらここに駆け込もう!

エレベーター

これは前おが丸ではなかった。
一番上の階まで行けるが、一番下の2等寝台のフロアまでは行けない。
揺れが酷いと閉鎖される。

貴重品BOX
指紋認証付きのBOXだけど、あまり大きくなく、一眼レフをしまうのが限界。
どうしても盗まれたくないものを入れよう!

冷蔵BOX
温度を変えて冷凍まで対応できるらしいBOX。
数に限りがあり、人気もあるので、使いたい人は早めにチェックしよう。

甲板
船の一番上が屋上みたいになっており、ベンチなどの腰掛スペースもある。
後方にはテーブルも付いた談話室のようなスペースも。
書かなくても分かると思うが、揺れが酷いと閉鎖される。

他にあるもの
・キッズスペース
・授乳室
喫煙室
・ペットルーム

ありそうでないもの
・浴槽
 →揺れが酷いと浴槽からお湯が溢れるので付いていない
・プールやジャグジー
 →クルーズ船ではないのでありません
・医務室
 →まさにありそうでないもの
  何かあったら自分で何とかしよう!
  因みに船内でどうしようもない急病人が出たら東京に引き返すらしい。

まとめると、船自体新しいこともあり、基本的には快適に過ごせるかと思います。
特に水回りは充実しています。
閉鎖された空間な故、シャワー等でリフレッシュ出来るのはいいですね。
「こんなに快適なら一週間ぐらい乗ってても全然平気だな」と
行きの船では考えていました。そう、行きの船では。

長くなったけどいよいよ出港
1日目へ続く