謎の街、麻布狸穴町をゆく

先日、何気なくgoogleマップを見ていたら都心に面白い名前の街を見つけました。

「あざぶまみあなちょう」と読みます。
後々の写真で登場しますが、狸穴の「狸」とはアナグマの類だそうで。
アナグマってあまり馴染みがないですが、要は狸に似た生き物です(適当)
東京は、例えば「新宿○○町」のような地名の後に地名が続くパターンの町名が結構あります。
麻布狸穴町もそのパターンですね。
面白いのは町名だけでなく、その面積もです。
地図を見ればよく分かりますが、非常にこじんまりとしています。
そんな麻布狸穴町に実際に行ってみました。


芝公園方面から目的地を目指します。


飯倉交差点。ロシア大使館が近いのでバリケードで警備しています。


某海外ドラマで治外法権を侵されていたロシア大使館
あれは日本ではなくアメリカでしたが。

ロシア大使館は元々麻布狸穴町だったそうですが、今は「麻布台2丁目」という町名になっています。
ちなみに大使館の写真を撮ろうとするとお巡りさんに怒られます。
良い子は真似するなよ!


ロシア大使館のすぐ横が麻布狸穴町です。
入口に説明が省ける看板がありました。


入口からの坂道。結構な勾配があります。


町内には一生ご縁がなさそうな高級マンションがありますが
その一方で庶民派な住宅もあります。
このあたりなら住めそう。


このあたりも。


商店がありましたが、これは隣の地区です。
町内に商店は無い模様。


公園がありました。結構広い。
ミスチルの歌詞の一節に「顔の割に小さな胸〜」というのがありますが
これは「町の面積の割に広い公園」ですね。
砂場を囲う猫除け?用の柵が異様に高いのが気になります。


裏手に鼠坂という名の坂がありました。
さらに上にも坂があるようで。


鼠坂を登った所に空き地がありました。
都心に居るとは思えない静けさが漂います。

古いバイクが、忘れられたように放置されています。
都内の一等地にもこのような場所があるとは驚きです。


鼠坂の上にある植木坂。


植木坂のてっぺんまできました。
写真では分かりづらいですが結構な激坂なので、達成感があります。
ここは麻布狸穴町からは外れますが、標高差が凄いです。
実家の裏山より高いかもしれません。

東京は江戸時代以前は湿地帯だったというのは有名な話ですが
当時からこのような丘があったのか気になりますね。
「狸穴」という名前は、かつてアナグマが住んでそうな草むらだったからという説があります。
また、再開発が激しい東京においてこのような地区は貴重な気がします。
いつまでも残ってほしいと思える街でした。