塩豚&パンチェッタを作ろう

みなさん、塩豚って知ってますか?
まあ単に豚肉を塩で漬けたものなんですが、最近密かなブームであるとかないとか。
僕も何回か作ってみたので、自分なりに整理する意味でもまとめて見たいと思います。
今回は塩豚の親戚みたいな存在のパンチェッタも同時につくることにします。
ちなみにパンチェッタって生ハムみたいな肉を想像しがちなんですが、本来の意味は「塩漬けされた豚肉」というらしいです。


手順1 肉を買う

「そこからかよッ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、肉選びは結構大切です。
まず、使う肉は豚のバラ肉です。デカイ塊のヤツを買います。
そして、ここからは僕の好みなんですが、
・なるべく形が整っているもの(枝分かれしていなくて綺麗な長方形で金の延べ棒みたいな感じ)
・なるべく脂肪がついていないもの
をおすすめします。

脂肪なんですが、僕もまあどちらかといえば好きなんですが、バラ肉は脂肪が付きすぎている場合が多々あります。
後で胸焼けで苦しみたくなければ脂肪があまりついていないものを選択しましょう。

あと、スーパーマーケットによって売ってるバラ肉の質が異なるので、何件か回ってみて吟味してみるのも良いでしょう。


肉を買ってきました。
必ず買った当日に調理するようにしましょう。


手順2 漬ける前の準備

ここで用意するものは
・粗塩(伯方の塩的な塩)
・小さいビニール袋
・はかり

まず肉の重量に従い塩の量を決めます。
肉の重量に対して3〜5%が適量みたいです。
前回4.5%くらいで濃い味付けが好きな僕でもしょっぱく感じたので、今回は3.5%くらいにしておきます。
なお、塩はこの場面でしか使いません。


今回は15グラムくらいです。はかりは塩豚の為に買いました。

次にバラ肉をビニール袋に入れ、さらに計量した塩を投入します。
そして袋の中で塩がまんべんなくバラ肉に行き渡るように揉み込んでください。
この際、雑菌が付くのを避けるため、素手で触る事は極力控えましょう。


揉み込み完了!

揉み込みが終了したら念のため袋を二重にして冷蔵庫で1日寝かせます。
最初の1日で余計な水分を抜いてしまいます。
大切な事を言い忘れていましたが塩豚が出来るまで一週間かかります。


おやすみ。

手順3 本格的に漬ける


1日経ちました。水分が抜けているのが分かります。
この時点でも食べられますが、塩が馴染んでいないためものすごくしょっぱいです。

ここから本格的に漬け込みます。

ここでは脱水シートという小道具を使おうと思います。
これは中に水飴の成分が入ったシートで、肉や魚などを包むと旨み成分はそのままに水分だけ吸収するという優れものです。
通販などで手に入りますし、東急ハンズでも売っています。
難点は高いこと。1ロール18枚入りで¥2,800くらいしました。
使わなくても一応作れますが、お金に余裕があっらた是非買いましょう。


これが脱水シートだ!

ここで用意するものは
・脱水シート
・キッチンペーパー
・食品用ラップ
パンチェッタなら追加で
・粒の黒胡椒
バーブ

まず冷蔵庫から取り出したバラ肉を袋から取り出し、表面の水分をキッチンペーパーで拭き取ります。

パンチェッタの場合はこのタイミングで胡椒とハーブ類を表面にまぶします。
ハーブ類とあるんですが、ネット上のレシピを見ても「ハーブ」としか書いてないものが多いで最初は困りました。
そこで調べてみたところ、豚肉料理によく合いそうなローレル、ローズマリーオレガノを使うことにしています。
それらを黒胡椒をベースに肉全体にまぶします。
量はお好みですが、僕はスパイシーな感じが好きなので沢山使います。
沢山使っても食べる時に食べづらいということはありません。


脱水シートの上に乗せます。


キッチンペーパーで拭いただけの塩豚の一緒に乗っけます。
脱水シートがもったいないので、一枚で上手に二個包みましょう。


ラップでがっちり包み、冷蔵庫で寝かせます。

初回はまだ水分が多いので2日くらいが目安です。
正確には「脱水シートがふにゃふにゃになるくらい水分を含んだら」らしいですが
ラップの上からだと解りづらいので適当でいいです。

脱水シートがない場合はキッチンペーパーで包んでください。
その場合もキッチンペーパーがふやけたタイミングが替え時です。

二日後にまた同様に脱水シートで包み直して再び冷蔵庫で寝かせます。


二日後ぐらいに変えたとき。

次第に水分が抜けていくので、シートを替えるタイミングは徐々に伸ばしても(たぶん)大丈夫です。
次は三日後に替えます。
僕は塩豚は初回の2日だけ脱水シートであとはキッチンペーパーにしています。
あとはこれの繰り返しです。


塩を揉み込んでから一週間。塩豚は一応完成。

塩豚は一週間くらいで食べごろになります。
バラ肉は最初は噛み切れないくらいスジがありますが、塩漬けすることにより柔らかくなります。
半端になったものは再びキッチンペーパーに包んで冷蔵庫で保存してください。
3週間くらいは食べられるみたいですが、その先は自己責任で。


食べやすい大きさに切ります。


卵・小松菜と一緒に炒めました。

塩豚は脂肪を多く含んでいるので油は基本使わなくても大丈夫です。
加える塩分も少なめにしましょう。


一方、一人旅を続けるパンチェッタ殿は…二週目に入り赤みが増してきました。
これこそが熟成が進んでいる証拠らしいです。


二週間後、完成。

パンチェッタは二週間経ってからの方がおいしいです。


切ってみたところ。


焼いているところ。


うまい(確信)

なお塩豚とパンチェッタは必ず加熱してから食べて下さい。


まとめ

使うもの
・豚バラ肉
・粗塩(伯方の塩的な塩)
・小さいビニール袋
・はかり
・脱水シート
・キッチンペーパー
・食品用ラップ

パンチェッタは
・粒の黒胡椒
バーブ類(ローレル・オレガノローズマリー)





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