団地の一生(前編)


団地です。ひばりが丘団地です。
割と有名かもしれませんが、日本における団地のはしり的な存在ですね。
「ひばり」ということで、ファミレスを展開するすかいらーくグループの発祥の地でもあります。


そんなひばりが丘団地ですが、完成から半世紀以上が経ち老朽化が著しく、いま静かにその役割を終えようとしています。
写真に写っているのはテラスハウスですが、その殆どが空き家になっています。
(もちろん今も住んでいる方はいるので、写真を撮るときはその辺りの配慮も必要ですね。)

団地の敷地内は手入れが追いつかないらしく、植物が侵食しつつあります。
以前「地球上から突然人類がいなくなったらどうなるか」というテレビ番組を見たことがあります。それによると、人類が築き上げた文明の痕跡は割りと早い時期に消滅するようです。その主な原因は太陽や風等による風化ではなく、火山灰に埋もれることでもなく、地殻変動でもなく、実は植物だそうです。人の手が入らなくなると植物は恐ろしいスピードで成長し、コンクリートの建物ですら簡単に破壊してしまいます。
そんな破壊の第一歩がここひばりが丘団地でも始まっているようです。


もう動かない電気メーター。


人の気配は無いが、何故か開いているドア。


この辺りは住む人もチラホラ。


朽ち果てたブランコ。いや、かつてブランコだったと思われるモノと表現したほうが正しいだろうか。
その役割を終えてから相当な年月を経ていると思われる。この団地には同様の"亡骸"がたくさん残っており、撤去しない理由は不明。
奥に見える建物の窓を直視するのにはちょっと勇気が必要だ。


こういう粗大ごみもそのまま残っている。


日中でもひとけが無い(ひとけがありすぎる団地も考えものだけど)


たまに現代的なものに出くわすとホッとする。


〜後編に続く〜




関東地方 ブログランキングへ